爾来

先日、リーさんのバイト先の研修の付き合いで、二人で横浜中華街へ行ってきたよ。
本来はナナセと一緒に行くつもりだったらしいんだけど、ナナセが急遽用事が入っちゃったみたいで、一人で行かせるのも悪いし、代わりの人をこっちで用意しといたから駅前でちょっと待っててくれる?
って流れでリーさんの前に現れたのが、何も話の流れを知らずにナナセに呼ばれていた俺である。ハッキリ言って気まずかった。
なんで?ってお互い思いつつも、義務だと思いながらうんちゃらかんちゃらで同行。
向かいの電車でもお互い殆ど無言だった。俺は手ぶらだし、ランカちゃんも人と一緒にいる時に一人の世界にこもる系の行為はしないタイプの人間なので、手持ち無沙汰で沈黙。
俺は、一度発言したら最後まで発言する必要がある事を知りながら、リーさんに声を掛けた。
「朝ご飯、食べた?」
「あっ、いや、まだだよ」
「そっか、まあ、始発だもんね」
「うん」
「じゃあ、次の乗換えのホームで、何か駅弁でも買いましょうか」
「うん、じゃあ、次の乗換えで」
その後も無言だった。
でもやっぱり食を共にするってのはやっぱりいいね、やっぱり。
気まずかった仲も、徐々にほぐれていって、中華街でも仲良く一緒に食べ歩きなんかしちゃって、みなとみらいでキスしてるカップルを二人見つめて恥ずかしくなっちゃったりして、
「俺達もする?」なんて調子に乗って言ったらものすごい拒否られて、少しショック。
泉南朋
2009年3月7日
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